開発に至った経緯
実現方法
交差点の交通状況は、交差点に接続する街路それぞれの方向における走行情報の集計で求めます。
走行履歴データは量が膨大になるため、パフォーマンス重視のためにデータベースを用いますが、分析業務をされる担当の方は少数名であり、そのためだけにC/S環境を構築するようなことは、望まないとのことでポータブルデータベースを用いた構造をとりました。
ポイントと効果
ETC2.0はCSV構造となっていて、日本全国を二次メッシュという10km四方正方形毎に区切った
日単位の走行履歴(車両識別子、座標、時刻)になっています。
二次メッシュの広さから鑑みて、交差点およびその周囲の街路が占める割合は極端に小さいものであり、弊社の高速読取技術を用いて不要なデータ(交差点にかかわらない走行情報)は読み飛ばしていきます。
走行履歴の車両識別子と走行の内容から、各交叉点で、流入街路と流出街路の組み合わせ比率も求めることができます。
グラフとして10mピッチで用意されたモザイク図が描画されます。
集計データはシステムがグラフ図も含めてExcel出力できるようになっています。
交差点に関わる街路はシステムが自動的に選別しますが、不要な街路の刈り取りなど、計測対象の微調整画面も提供されます。
システム開発導入
定点観測システムはいかがですか?
入力として必要なものはDRM,ETCとなるため一般的に入手可能なデータではありませんが、わずらわしいモザイク図や集計処理は一度システムを導入してしまえばあとは使い放題、売り切りの形でお求めいただけます。
プローブ座標の街路への落とし込み方は次のような手法から選択可能です。
A.様式1-2のマッチングデータを用いたもの(基本道路)
B.様式5-2のマッチングデータを用いたもの(基本道路、生活道路)
C.座標と任意のリンクデータ(openlayers等も可)をマッチしたもの
出力内容はExcel(xlsx)をベースとして様々なカスタマイズが可能です。