開発に至った経緯
高速バスに搭載されたGPSトラッカーが発信するプローブ情報を用いれば特別な設備の導入無しにリアルタイムでの各区間での道路の混雑具合がわかるだろうという着想を元にして弊社オリジナルの通関時間提供システムを開発する運びとなりました。
実現方法
走行プローブは一定の時間/距離間隔で送信される位置情報です。
通過時間提供システムは高速道路情報(緯度経度で表現される高速道路の線形表現)からプローブ座標の高速道路上の位置を推定します。
高速道路上では、車両位置は「キロポスト」という単位で管理します。
(起点側からどれだけ離れているかを表現するもの)
プローブ二点間の通過時刻と走行距離から速度を求めることができます。
プローブがカバーしているのであれば、任意の位置に対してその前後のプローブの距離と時刻から、按分による通過時刻を求めることができるので自由に計測区間を区切って、ユーザーの画面に走行状況を表示することが可能です。
(赤=渋滞,オレンジ=渋滞になりかけなどの表現)
ポイントと効果
ご依頼をいただいたお客様一社のみの協力だけで実現できたため安価、簡易に環境の構築を実現できました。
安価であることから逆に特別な対応が必要になるものもあります。
人吉など山間部分ではトンネル、地形などの影響でgps座標がずれやすくなります。
トンネルで座標を見失う場合gpsトラッカーは間違った推測を働かせて見当違いな方向にプローブを打点してしまうケースがあります。
山岳地帯では霧などの悪天候が発生しやすくこれもgps精度を下げる要因にしています。
停留所やPAでの乗降、休憩の際の停車時間が渋滞と同じように見えるケースがあります。
停留所によっては一旦高速道路本線から降りてランプに入る必要のあるものもあります。
高速道路出口、一般道との接続部は通常交差点になっているため、高速道路から流出した車両台数が多すぎると、長い信号待ち行列のためランプ内であっても高速バスが待機せざるを得ない状態も生じ得ます。
通過時間提供システムではこのようなデータ特性をモデル化して対応し、精度の高い運行データの提供を実現しました。
システム開発導入
安価な運行状況管理システムを御社にもいかがですか?
車載GPSまたは、スマホとgpsアプリの組み合わせだけを必要ハードとすることで初期費用を抑えることができます。
gpsデータは自然や装置、道路構造や運行方法によって様々な影響をうけやすく、適切な対応を施さなければノイズとしてデータの精度を損なってしまうことになります。
弊社で長年培ってきたサニタイジング技術を用いることで有意な監視が実現できます。