開発に至った経緯
高速道路上の事故が起きやすい部位に対して、どのよう道路構造(CAD,距離インジケーター)であるか、どのように交通事故予防対策をとっているか、実際にどのような事故が発生しているのか、これらの情報の経年変化を一目で確認できる図表情報を弊社では毎年作成しています。作成作業を簡易化するため、システム化しました。
実現方法
事故カルテは毎年発注者様に印刷物として納品させていただいていますが、これに追加としてQGIS形式の事故カルテファイルも添付しています。
QGISはフリー、高速なGISソフトで、例えば政府統計情報とgoogle航空写真を重ね合わせて同時表示することができます。
事故カルテ作成システムはCAD、事故情報、高速道路線形情報等データベースで管理している各種情報をQGISファイルに出力します。
納品物としての印刷物はこのQGISファイルをQGISで開き、印刷レイアウトの出力を用います。
ポイントと効果
システムは毎年頂く事故情報や刷新されたCAD情報のデータベースへの取込、データベースのポータブルデータ化、QGISファイルが利用する拡張機能(pythonスクリプト)の生成、QGISファイルの構築をカバーします。
事故カルテは九州全域に対して数十を超える対策箇所の事故,cad,対策工等の各情報を表示します。発注者様側でQGISを使った様々な分析が可能であるような作りとしていますが、必要な対策工箇所へのジャンプとズームの切り替え、表示情報の切り替えなどを支援するために簡単にスクリプトを実行して必要な処理が素早く実現できるようにしました。
印刷レイアウトは画像としてexcelで生成された表や画像も表示されます。
このexcel自体もシステムがデータベースから自動生成した出力の一部となっています。
システム開発導入
QGISとデータベースの高度な連携をいかがですか?
QGISは表も取り扱い可能であるため、Excelに地図描画機能をプラスしたような使い方が可能です。高速なフリーのGISアプリケーションであり、少しの訓練で使いこなすことができるようになります。
Excelのマクロに該当する便利機能がQGISのスクリプト機能です。
弊社で培ったQGIS出力技術を用いる事で、帝国データバンク企業情報や緯度経度座標情報、シェープファイルなど、入力情報を自動的にパワフルなQGISアプリケーション化することができます。
地図と組み合わせてデータを分析したいけれども、なるべく汎用的に運用したい、とりあえずはMVPで実現したいというご要望を実現できます。